PEOPLE · 人と仕事INTERVIEW
東洋の知恵がある企業
「下地の下地の下地」まで掘っていった人。ウコンを“飲み会の前のもの”で終わらせない。泉祥子さんの毎日のベースづくり
化粧下地から、スキンケア、そして「飲む下地」へ。
ヌーディモア・泉祥子さんとたどる、美しさの土台。

IN CONVERSATION WITH
泉 祥子さん
積み上げてきた生き方が、
その人の魅力をつくる。
編集部招待記事 / 掲載料なし・商品提供なし
年末が近づくと、ドラッグストアの棚でウコンを見かける機会が増えます。「ウコン=飲み会の前のもの」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
化粧下地のブランド「ヌーディモア」を手がける泉祥子さんは、そのウコンで錠剤をつくりました。名前は「蜜ウコン錠」。
化粧下地から、なぜ「飲む」へ。話を聞いていくと、泉さんの言う「下地」は、メイクの工程のことだけではありませんでした。毎日の選択が積み重なって、その人の魅力になっていく。その土台をどう支えるかという話です。
この記事は、特定の体調の変化を約束するものではありません。毎日の食事を大切にしながら、インナーケア商品をどう選ぶか。その考え方を、泉さんの言葉からたどります。
この対話でたどること
- 化粧下地ブランドが「飲む下地」をつくった理由
- 中医学の「整体観念」が商品づくりに与えた視点
- 蜜ウコン錠の原料選びで泉さんが譲らなかったこと
- サプリメントにできないことと、食事との付き合い方
- 購入前に確かめたい注意点と、医師に相談したいケース
「下地」とは、積み重ねてきた生き方のこと
取材はいきなり核心の質問から始まりました。「泉さんが考える下地とは何ですか」。今回の取材依頼を受けて、改めて考え直したという泉さん。少し間をおいて、こう答えました。
大げさなんですけど、やっぱり「生き方」なんだと思います。
生き方、ですか。
ブランドを始めるときから、ぼんやり考えていたことがあって。積み上げてきた生き方が、その人の魅力をつくる。そこを最終的な着地にしたかったんです。年齢を重ねたからこその美しさには、絶対に下地がある。それはメイクのことだけじゃなくて、どんな仕事をしてきたか、何を学んできたか、どんな人間関係を築いてきたか。人生の選択の積み重ねが、下地になっていくんじゃないかって。
泉さんが引き合いに出したのは、ココ・シャネルの言葉として知られる一節です。「20歳の顔は自然から授かったもの。30歳の顔は自分の生き方。50歳の顔には、あなた自身の価値がにじみ出る」。
60歳、70歳になって憧れられる女性って、顔立ちの美人というより、生き様が表れていて、その人全体で魅力的ですよね。だから美容だけが、そこから切り離されて語られたくないんです。スキンケアもインナーケアも、その人が選ぶ選択肢のひとつ。その一つになれたらいいなと思っています。
ブランドとして、その人の生き様の先まで見ていたんですね。
こんなふうに話したのは、初めてだと思います。「ほかの下地とどう違うの?」とはよく聞かれるんですけど、ここはあまり聞かれないので。

「下地の下地の下地」へ
下地を掘り下げていくうちに、泉さんは「スキンケアも下地だ」という考えにたどり着きます。化粧下地の次に出したのは、スキンケアでした。
目指したのは、何かを消すとか、なくすとかいう化粧品ではなくて。メイクをするしないにかかわらず、下地を塗ったときに自分の肌の魅力を引き出せる。その土台をつくるのがスキンケアの役割だと考えたんです。いわば「下地の下地」ですね。
そして次は、内側から。「下地の下地の下地」ですね。
どんどん奥の土台に行く(笑)。建物だって、基礎工事がいちばん大事じゃないですか。
ウコンとの出会いは、いちばん忙しかった時期
実は飲む下地の素材にウコンを選んだのは、薬膳の学びからだけではありませんでした。きっかけは、美容誌の編集部で耳にした話。あるウコンのサプリメントが、編集部でケース買いされているというのです。
泉さんはその原料メーカーを以前から知っていました。ちょうど会社を辞める前後の、いちばん忙しい時期。取り寄せて自分で飲んでみたのが、始まりでした。
その後、その商品は販売終了に。
もう手に入らないんだって思って。だったら同じ原料で、うちでつくろうと。誰も買わなくてもいい、私がずっと飲み続けたいから、という気持ちでつくったんです。

中医学の「整体観念」がくれた、答え
泉さんが中医学と薬膳を学んだのは、商品づくりに行き詰まりを感じていた時期だったといいます。美容医療が進歩し、悩みにまっすぐ届く選択肢が増えていく。そのなかで、スキンケアやインナーケアにしかできないことは何か。そう考え続けていたそうです。
中医学って、医療というより哲学に近いところがあるじゃないですか。最初の基礎理論で習った「整体観念」に、すごく感化されたんです。局所を整えるには全体を見る。局所が整えば、全体も整っていく。
局所は全体で、全体は局所。そこにヒントがあった。
はい。スキンケアもサプリメントも、使い始めるきっかけは「ここが気になる」という部分的な悩みでいい。その積み重ねは、その人の選択であり、生き様ですよね。積み重ねることでしか育たないものがある。そこに、私たちの役割があると思ったんです。
素材より、考え方と組み合わせ
話は「東洋医学らしさとは何か」にも広がりました。
昔の中国では、身近なものを何でも薬として使ってきましたよね。だから素材そのものより、考え方や組み合わせ方、アプローチの仕方に醍醐味がある。何かを入れたから漢方っぽい、ということではないんです。
漢方を飲んでいないから養生していない、ということでもないですよね。受け継がれてきた体との向き合い方を知ると、日々の選択が変わる。
逆に、身近な食材でも使い方次第です。温めたいからと何にでも生姜を入れていたら、偏ってしまう。食材にも気をつけたいことがある、というところも含めて、もっと身近に知ってほしいです。
蜜ウコン錠の原料選び──「丸ごと、天然のまま」を譲らなかった
製品化にあたって、泉さんはさまざまな原料を比べました。市販品には、ウコンからクルクミンだけを抽出・精製した原料や、合成のクルクミンを使ったものもあります。
クルクミンの配合量で競おうとすると、1回にたくさんの粒を飲んでもらうか、抽出物や合成品を加えるか、どちらかになるんです。でも私は、ウコンを、ウコンのまま届けたかったんです。
サプリメントをいくつも飲んでいる人も多いですし、何をどれだけ体に入れるかは気になりますよね。
沖縄とインドの提携農家から
「春ウコン」「秋ウコン」のような通称はなく、特別な名前もないといいます。栽培は沖縄の提携農家と、同じ提携先がインドに持つ畑で行っています。
加工で意識したのは「ドライ野菜のような感覚」。
なるべく原材料のままでいてほしかったので、熱をかけすぎないうちに低温で粉砕して、丸ごと粉にしています。必要なもの以外は何も入れない。イメージは、乾燥させたウコンをそのまま食べている感じです。……あ、かじらないでくださいね(笑)。
ストーリーを知ると、飲むときの意識が変わりますね。
ものが溢れているからこそ、そこを知っているかどうかで、選び方も付き合い方も変わると思います。
「蜜ウコン」という名前
名前の由来は、原料の色です。一般的なウコンは鮮やかな黄色ですが、この品種は赤みを帯びた濃い色をしているそうです。
色が濃くて、ちょっと赤っぽいんです。その色のイメージと、中身がぎゅっと詰まっているイメージから「蜜ウコン」と名づけました。

自分がターゲットだから、つくれた
全商品そうなんですけど、自分の生活をイメージしてつくっています。誰かのためにつくったものって、結局誰にも刺さらない気がして。日本中探して100人しかいなかったとしても、私と同じ悩みや考えの人はいるはずだと信じてつくっています。今回も、まずは自分自身が一番のファンになれる製品を目指しました。
サプリメントを手に取る人は、食生活に少し自信がない人も多いですよね。
そうなんです。3食手料理はできない、お弁当は毎日つくれない、夜ごはんはデリバリーにしたい。これだけで何とかなるわけじゃない。でも、これがあれば明日も頑張れる、そんな存在であったらいいなと思っています。
食事は「誰かの正解」より、自分の体の声で
毎日の食事で大切にしてほしいことを尋ねると、意外な答えが返ってきました。
私、食生活は本当に人に言えないくらい自由なんです(笑)。味噌も手づくりしないし、グルテンも普通に食べます。今は情報が多いから、テレビで「これがいい」と言われたら、みんなそれに飛びつく。でも、誰かに言われた「体にいいもの」を無理して食べなくてもいいんじゃないかなって。
力みすぎなくていい、ということですね。
中医学的にも、人の体はみんな違います。みんなにいいものも、みんなに悪いものもない。それを知れるのは自分だけなんですよね。だから、自分の体にもっと敏感になってほしいんです。
泉さんは、どうやって体の声を聞いているんですか。
食べたいものを食べる。眠ければ寝る。体が欲しているものに素直になることです。我慢して、体に良さそうなものを真面目に食べ続けると、それがストレスになることもある。栄養成分だけじゃなく、心の栄養も含めた栄養だと思っています。

購入前に確かめたいこと
昔から使われてきた素材でも、天然だから大丈夫だろうとたくさん飲むのは違います。ウコンも生薬として使われてきたもの。お肉や揚げ物だって食べすぎれば胃もたれするように、何でもとりすぎはよくないですよね。
泉さんが挙げた、飲む前に医師への相談をすすめるケースは次のとおりです。
- 血液を固まりにくくする薬(ワルファリンなどの抗凝固薬、アスピリンなどの抗血小板薬)を服用している方
- 肝臓に疾患のある方
- 胆石がある・胆管に疾患のある方
- 胃に疾患のある方
- 妊娠中の方
あわせて、次の点も確かめておくと安心です。
- パッケージに記載された1日の目安量を守る
- ほかにウコンやクルクミンを含むサプリメント・飲料をとっていないか確かめる
- 飲んでいて体調に変化を感じたら、すぐにやめて医師や薬剤師に相談する
受診の目安:疲れやすさ、眠りにくさ、食欲の変化などが2週間以上続くとき、強いくたびれで日常生活に支障が出ているときは、サプリメントやセルフケアで抱え込まず、医療機関を受診してください。
この章は泉さんの説明と一般的な注意をもとに編集部がまとめたものです。商品の正式な注意事項は、パッケージ表示をご確認ください。
今日できること:パッケージの裏面を、3点だけ読む
インナーケア商品を手に取ったら、表のコピーより先に裏面を見てみてください。
- 原材料名の最初に何が書かれているか(原材料は使用量の多い順に表示されます。「抽出物」などの言葉の有無も手がかりになります)
- 1日の目安量と粒数(無理なく続けられる量か)
- 注意事項に、自分や服用中の薬が当てはまらないか
よくある質問(Q&A)
Q. ウコンは飲み会の前に飲むものではないの?
A. 飲み会の前というイメージが強い素材ですが、泉さんは蜜ウコン錠を「毎日のベースづくりの選択肢のひとつ」としてつくりました。飲酒に関わる体調の変化を約束するものではありません。お酒は適量を。
Q. 天然素材なら、多めに飲んでも大丈夫?
A. いいえ。泉さん自身が「天然だから大丈夫、ではない」と話しています。目安量を守り、服薬中・持病のある方・妊娠中の方は医師に相談してください。
Q. サプリメントがあれば、食事は気にしなくていい?
A. 泉さんは「サプリメントだけで食生活をどうにかすることはできないし、するべきではない」と話しています。食事が基本です。
Q. 「飲む下地」とはどういう意味?
A. 化粧下地、その土台となるスキンケア、さらにその土台としての毎日の内側からのケア。ヌーディモアが考える「下地の下地の下地」を指す言葉です。
結び
きっかけは「ここが気になる」でいい。でも、その先にあるのは、その人自身の魅力。泉さんの言う「下地」は、塗るものでも飲むものでもなく、毎日の小さな選択の積み重ねでした。
忘年会の季節にウコンを手に取るなら、それを「自分の体に目を向けるきっかけ」に。裏面の表示を読み、食べたいものを味わい、眠いときは眠る。そんな選択も、たぶん下地のひとつです。
PROFILE
泉 祥子さん
下地専門ブランド「ヌーディモア」プロデューサー。会社員を経て独立し、フルメイクブランドだったヌーディモアを引き継ぎ、化粧下地に特化してリブランディング。スキンケア、インナーケアへと展開。中医学・薬膳を学ぶ。
商品情報
- 正式名称
- 飲む下地 蜜ウコン錠
- 価格
- 5,184円(税込)
- 内容量
- 30日分/150粒(75粒×2包)
- 原材料名
- ウコン末(国内製造)、還元麦芽糖水飴/結晶セルロース、二酸化ケイ素、ショ糖脂肪酸エステル、HPMC、増粘剤(プルラン)
- お召し上がり方
- 1日5粒を目安に、お水などと一緒にお召し上がりください。提供資料では就寝前をおすすめしています。
- ご使用上の注意(製品表示)
- 本品の摂取により体質に合わない場合は中止して販売店にお尋ねください。本品の原材料の中に食品アレルギーのある方は、お召し上がりにならないでください。食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
- 保存方法(製品表示)
- 品質保持のため高温多湿・直射日光は避けて保存してください。開封後は、湿らないようにチャックを合わせて端からしっかり押さえてください。
取材について

聞き手・文:濱田 文恵(東洋びより 発行人/鍼灸師・美容家・国際中医師)
撮影: 濱田 文恵(東洋びより 発行人/鍼灸師・美容家・国際中医師)
本記事は取材をもとに、会話を読みやすく整えて構成しています。
本記事は取材対象者の考え方と商品づくりの背景を紹介するもので、疾病の診断・治療・予防を目的とするものではありません。東洋びより編集部が取材を依頼して制作し、掲載料・商品の提供は受けていません。