寒くなると行きたくなる、温まる場所。温泉、銭湯、サウナは、似ているようで、過ごし方も注意点も少し違います。目的に合わせた選び方と、安全に入るための基本をまとめます。
この記事の要点
- 温泉は泉質と禁忌症の掲示を、銭湯は湯温と設備を、サウナは水分補給と休憩を、それぞれ確かめる
- 湯温41度以下・10分までが入浴の目安。サウナは体調に合わせて短時間から
- 食事の直後、飲酒後、体調の悪いときは、どの施設でも入らない
- 持病がある、妊娠中、高齢の方は、利用前に主治医に相談する
温泉・銭湯・サウナは、何が違う?
| 温泉 | 銭湯 | サウナ | |
|---|---|---|---|
| 湯の種類 | 温泉法で定められた温泉。泉質はさまざま | 多くは沸かし湯。温泉を引いている銭湯もある | 高温の室内で汗をかき、水風呂や外気で冷ます |
| 確かめること | 温泉分析書、禁忌症と入浴上の注意の掲示 | 湯温、浴槽の種類、営業時間 | 室温、水風呂の温度、休憩できる場所 |
| 向いている過ごし方 | 旅先で、ゆっくり時間をかけて | 日常の中で、気軽に | 汗をかいてさっぱりしたいとき |
| 気をつけること | 禁忌症に当てはまらないか。長湯しない | 熱い浴槽に長く入らない | 水分補給と休憩。我慢しない |
温泉を選ぶときは、何を見る?
脱衣所には、温泉分析書と、禁忌症・入浴上の注意の掲示があります。泉質、入浴を避けたほうがよい病気や状態、加水や加温の有無が書かれているので、入る前に一度目を通してください。環境省の基準では、食事の直前・直後や飲酒後の入浴を避けること、入浴前後に水分をとること、はじめは一日一、二回までにすることなどが挙げられています。
温泉を含む旅の組み立て方は「半日から楽しむ、養生旅の組み立て方」で紹介しています。
銭湯では、何に気をつける?
銭湯の浴槽は、家の風呂より熱めに設定されていることがあります。消費者庁は入浴中の事故を防ぐ目安として、湯温41度以下、湯につかる時間は10分までを勧めています。熱い浴槽には短く入り、ぬるめの浴槽や水風呂と組み合わせて、のぼせないようにします。
浴槽から急に立ち上がらない、湯上がりは体が冷えないうちに服を着る、という点も家と同じです。
サウナは、どう入ればいい?
消費者庁は、サウナ浴での事故について注意を呼びかけています。体温が上がりすぎて熱中症になる、室内で動けなくなって肌がベンチに触れた部分にやけどを負う、といった事例があります。安全に入るための基本は次のとおりです。
- 入る前・入ったあとに水分をとる:十分間のサウナ浴で汗が500ml程度出るという報告があります。コップ一、二杯を目安に、こまめに補給します
- 時間は短めに:初めてなら数分から。「ととのう」まで我慢しない
- 水風呂は少しずつ:いきなり肩まで入らず、手足からかけて慣らす
- 休憩を挟む:サウナ室、水風呂のあとは、座って休む
- 入らない日を決める:体調がすぐれない日、寝不足、飲酒後、食事の直後
公益社団法人日本サウナ・スパ協会も、水分補給をサウナ前に加えた「水分補給・サウナ室・水風呂・休憩」の順を勧めています。
利用前に相談したいのは、どんな人?
心臓や血管の病気、高血圧、糖尿病などで治療中の方、妊娠中の方、高齢の方は、温泉・サウナの利用について、主治医に相談してください。子どもは体温の調節が未熟なため、サウナの利用は控えるのが一般的です。
温まる場所を探すには?
東洋びよりの「お店・サービスを探す」では、温浴・スパのカテゴリーから、温泉やサウナのある場所を探せます。気分・目的の「温まりたい」からも絞り込めます。
よくある質問
Q. 温泉とサウナ、どちらが体にいいですか?
A. どちらが優れている、とは言えません。自分の体調や、その日の過ごし方に合うほうを選んでください。どちらも、無理をしないことが一番の基本です。
Q. サウナの「ととのう」は、安全ですか?
A. 感覚には個人差があります。めまい、動悸、吐き気を感じたら、それは体の限界のサインです。すぐに出て休み、水分をとってください。
Q. 温泉の禁忌症に当てはまると、入れませんか?
A. 掲示を確かめ、当てはまる場合は入浴を避けるか、主治医に相談してください。自己判断で無理をしないことが大切です。
東洋びよりからのお知らせ
本記事は、日々の美容と健康について考えるための一般情報です。診断や治療を目的とするものではありません。強い症状、急な変化、長引く不調がある場合は、医師・薬剤師など適切な専門家へご相談ください。治療中の方は、医療者の指示を優先してください。
本記事は広告・PRを含まない編集記事です。特定の施設を推奨するものではありません。入浴の目安に関する記述は公的機関の資料に基づく一般的な内容で、監修の範囲外です。
参考情報
- 環境省「温泉法第18条第1項の規定に基づく禁忌症及び入浴又は飲用上の注意の掲示等の基準」(PDF)
- 消費者庁「みんなで知ろう、防ごう、高齢者の事故」
- 消費者庁「サウナ浴での事故に注意」(PDF)
- 公益社団法人日本サウナ・スパ協会「ととのう2.0」
参考情報は2026年10月5日に確認しました。
REVIEWED BY
監修者プロフィール
濱田文恵(はまだ ふみえ)
鍼灸師(はり師・きゅう師)/国際中医師/美容家/国際中医薬膳師/毛髪診断士/登録販売者 日本鍼灸キャスティング株式会社(Acu Cast)代表取締役。ENBICHOJU鍼灸院(東京都江東区)院長。2015年より美容ライターとして活動。美容業界での経験と東洋医学の資格の両方を軸に、「東洋の知恵と、西洋の美容で。」をテーマに発信している。



