鍼灸院やサロンの問診票に、何を書けばいいのか迷う。安全に受けるために、初回に必ず伝えたい五つの項目と、伝え方の例をまとめます。

この記事の要点

  • 伝えるのは、服薬、妊娠、既往歴・治療中の病気、最近の美容医療、アレルギーの五つ
  • 「関係なさそう」と思うことも書く。判断するのは施術者
  • お薬手帳を持っていくと、薬の名前を正確に伝えられる
  • 話しにくいことは、問診票に書く、受付で「後で個別に」と頼むなどの方法がある

なぜ、初回に伝える必要があるの?

鍼灸や手技の施術は、体に直接働きかけます。飲んでいる薬や体の状態によっては、方法を変えたり、その日は見送ったりする判断が必要になります。施術者は、伝えられた情報をもとに安全な方法を選ぶので、黙っていると、その判断ができません。

「これは関係ないだろう」と自分で決めずに、思いつくことは書いておいてください。必要かどうかを判断するのは、施術者の仕事です。

伝えたい五つのこと

項目具体的に伝えることなぜ大切か
1. 服薬飲んでいる薬の名前。とくに血液をさらさらにする薬、ステロイド、睡眠薬など出血しやすさや、施術後の体調変化に関わる
2. 妊娠妊娠中、妊娠の可能性、授乳中、妊活中施術する場所や方法を変える必要がある
3. 既往歴・治療中の病気心臓や血管の病気、糖尿病、皮膚の病気、感染症、骨の病気、手術の経験、ペースメーカーなど受けられない施術や、注意が必要な部位がある
4. 最近の美容医療注入、糸リフト、レーザー、ピーリングなどを受けた時期と部位施術によって、間隔をあける必要がある
5. アレルギー金属、アルコール消毒、お灸のもぐさ、オイルや化粧品、食物使う道具や消毒方法を変える判断につながる

このほか、出血しやすい体質、過去に鍼やお灸で気分が悪くなった経験、今日の体調(寝不足、空腹、飲酒など)も、伝えておくと安心です。

どう伝えればいい?

  • お薬手帳を持っていく:薬の名前を正確に伝えられます。写真で撮っておくのも一つの方法です
  • 問診票に書く:口で言いにくいことは、問診票の自由記入欄に書いておきます
  • 受付で一言:「少し個別に伝えたいことがあります」と頼めば、ほかの人のいない場所で話せます
  • 予約時に先に伝える:妊娠中や持病がある場合は、予約の段階で伝えると、当日の時間に余裕が生まれます

伝えたあと、施術者はどう対応する?

丁寧な施術者は、伝えた内容をもとに、できることとできないこと、変更する方法を説明してくれます。「その状態なら今日は見送りましょう」「主治医に確認してから」と言われることもあります。それは断られたのではなく、安全を優先した判断です。

逆に、伝えた内容をほとんど聞かずに施術を始める、持病を伝えても何も変わらない、という場合は、慎重に考えてよいサインです。予約前の確認項目は「鍼灸院・東洋美容サロンを選ぶ前に確認したい七つのこと」、当日の流れは「鍼灸院はどんなところ?初めての予約から施術後までの流れ」で紹介しています。

相談できる院を探すには?

東洋びよりの「お店・サービスを探す」では、サロン・鍼灸のカテゴリーから、問診やカウンセリングを大切にする院を探せます。気分・目的の「からだのケアを相談したい」からも絞り込めます。

よくある質問

Q. 市販の薬やサプリメントも伝えるべきですか?

A. はい。市販薬や健康食品、漢方薬も含めて伝えてください。

Q. 妊娠しているか、まだ分かりません。

A. 「可能性がある」と伝えるだけで十分です。施術者はその前提で方法を考えます。

Q. 持病のことを話すのが恥ずかしいです。

A. 問診票に書く、受付で個別に伝えたいと頼む、という方法があります。施術者には、知り得た情報を外に漏らさない義務があります。

Q. 伝え忘れたことに、施術後に気づきました。

A. 気づいた時点で、院に連絡してください。体調に変化がある場合は、医療機関にも相談しましょう。

東洋びよりからのお知らせ

本記事は、日々の美容と健康について考えるための一般情報です。診断や治療を目的とするものではありません。強い症状、急な変化、長引く不調がある場合は、医師・薬剤師など適切な専門家へご相談ください。治療中の方は、医療者の指示を優先してください。

本記事は広告・PRを含まない編集記事です。監修者は鍼灸院を運営する鍼灸師ですが、本記事は特定の施設への来院を勧めるものではありません。

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監修者プロフィール

濱田文恵(はまだ ふみえ)

鍼灸師(はり師・きゅう師)/国際中医師/美容家/国際中医薬膳師/毛髪診断士/登録販売者 日本鍼灸キャスティング株式会社(Acu Cast)代表取締役。ENBICHOJU鍼灸院(東京都江東区)院長。2015年より美容ライターとして活動。美容業界での経験と東洋医学の資格の両方を軸に、「東洋の知恵と、西洋の美容で。」をテーマに発信している。