家でできるフェイスケアとして人気の、かっさと美顔器。使う前に知っておきたい肌への負担、首に当てるときの注意、広告の表現の読み方をまとめます。

この記事の要点

  • かっさは、板状の道具で肌の上を滑らせる、中国に伝わる方法。強くこすると、肌に負担がかかる
  • 美顔器は種類が多い。説明書の使い方、時間、使用できない部位と人を必ず守る
  • 家庭用EMS美顔器を首に当てると、めまいや失神につながるおそれがあると、消費者安全調査委員会が注意を呼びかけている
  • 「リフトアップ」「小顔」「シワが消える」などの表現は、根拠を確かめて読む
  • 肌に赤み、痛み、あざが出たら、すぐに使うのをやめ、皮膚科に相談する

かっさとは、どんなもの?

かっさ(刮痧)は、中国に伝わる方法で、石や角でできた板状の道具を、肌の上で滑らせるものです。日本では、フェイスケアとして、オイルやクリームを塗った顔に使う方法が広まっています。

本来の刮痧は、体を強くこすって皮膚に赤い痕を出す方法を指します。フェイスケアとして使う場合は、肌を傷めないよう、ごく軽い力で滑らせることが大切です。

かっさを使うときの注意は?

  • 必ず滑りをよくする:オイルやクリームを塗ってから使う。乾いた肌に使わない
  • 力を入れない:肌が赤くなるほどこすらない。肌をこすることは、かえって肌への負担になる
  • 同じ場所を何度も往復しない
  • 使わないほうがいいとき:日焼けのあと、ニキビや湿疹、傷のあるとき、美容医療を受けて間もないとき
  • 道具を清潔に:使ったあとは洗い、乾かして保管する

肌をこすらないことの大切さは「肌のしくみを知っている女性は、一生キレイを守れる」でも触れています。

美顔器には、どんな種類がある?

種類仕組み注意
ローラー転がして肌をほぐす強く押し当てない
EMS微弱な電気で筋肉を刺激する首に当てない。使える部位と時間を守る
温冷・スチーム温めたり冷やしたりするやけど、低温やけどに注意
超音波・イオン導入など振動や微弱電流を使う説明書の使い方を守る

EMS美顔器を首に当ててはいけないのは、なぜ?

消費者安全調査委員会は、ヘッドホン型の家庭用EMS美顔器を首の両側に当てて使ったところ、めまいのような状態になって倒れた、という事故の申し出を受け、2024年に注意を呼びかけました。首のあたりに当てて使うと、めまいや失神などの体調不良につながるおそれがあり、倒れたときに頭をぶつけるなどの二次被害も起こりうるとしています。

東京都も、EMS美顔器を使ってあざや痛みが出たという相談事例を紹介し、顔や首に使う機器には、業界団体の自主基準が当てはまらないと注意を呼びかけています。

使うときは、説明書の部位・時間・回数を守り、首には当てないでください。少しでも具合が悪いと感じたら、すぐに使うのをやめて横になって休みましょう。

「リフトアップ」「小顔」の表現は、どう読む?

家庭用の美顔器の多くは、医療機器ではありません。「シワが消える」「たるみが治る」「小顔になる」など、効果を断定する表現は、根拠を確かめて読みましょう。小顔になる効果を合理的な根拠なく表示したとして、行政が景品表示法に基づく措置命令を出した例もあります。

美容鍼の広告で注意したい表現は「美容鍼とは?受ける前に知りたい資格・内出血・料金の見方」でも紹介しています。

使うのをやめて、相談したいときは?

  • 肌に赤み、痛み、腫れ、あざが出た
  • かゆみや湿疹が出た
  • めまい、頭痛、吐き気、動悸がある

肌の症状は皮膚科へ、体調の変化があれば医療機関へ。製品のトラブルは、消費生活センター(消費者ホットライン「188」)にも相談できます。

フェイスケアを相談できる場所は?

東洋びよりの「お店・サービスを探す」では、美容・コスメや、サロン・鍼灸のカテゴリーから探せます。

よくある質問

Q. かっさで、顔のむくみは取れますか?

A. 心地よさを感じる人はいますが、効果を約束できる根拠は限られています。むくみが続く場合は、体の病気が隠れていないか医療機関で確かめてください。

Q. 美顔器は、毎日使ってもいいですか?

A. 製品によって使える頻度が決まっています。説明書に従ってください。

Q. 妊娠中でも美顔器を使えますか?

A. 製品によっては、妊娠中の使用を避けるよう書かれています。説明書を確かめ、不安があれば主治医に相談してください。

東洋びよりからのお知らせ

本記事は、日々の美容と健康について考えるための一般情報です。診断や治療を目的とするものではありません。強い症状、急な変化、長引く不調がある場合は、医師・薬剤師など適切な専門家へご相談ください。治療中の方は、医療者の指示を優先してください。

本記事は広告・PRを含まない編集記事です。特定の商品を推奨するものではなく、かっさや美顔器の効果を示すものでもありません。

参考情報

参考情報は2026年10月18日に確認しました。

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監修者プロフィール

濱田文恵(はまだ ふみえ)

美容家/鍼灸師(はり師・きゅう師)/国際中医師/国際中医薬膳師/毛髪診断士/登録販売者 日本鍼灸キャスティング株式会社(Acu Cast)代表取締役。ENBICHOJU鍼灸院(東京都江東区)院長。2015年より美容ライターとして活動。美容業界での経験と東洋医学の資格の両方を軸に、「東洋の知恵と、西洋の美容で。」をテーマに発信している。