ストレッチと圧を組み合わせた、タイに伝わる手技。日本の店で受けるときに知っておきたい背景と、強さの伝え方、施術者を確かめる視点をまとめます。

この記事の要点

  • タイ古式マッサージは、タイの伝統医学に由来する手技。服を着たまま、ストレッチと圧を組み合わせる
  • 日本にはタイ古式専用の国家資格はない。あん摩マッサージ指圧に当たる施術には免許が必要。学んだ場所と経験、資格を確かめる
  • 強く押す、体を大きく動かす施術なので、痛いときはすぐ伝える
  • 首をひねる、強く反らす動きがある場合は、持病や骨の状態を事前に伝える
  • 効果についての科学的な根拠は限られている

タイ古式マッサージとは、どんなもの?

タイ古式マッサージは、タイで古くから受け継がれてきた手技で、タイの伝統医学の一部とされています。服を着たまま床のマットに横になり、施術者が手のひらや肘、足を使って体の線に沿って圧をかけたり、ヨガのように体を伸ばしたりします。タイでは、国が定めた教育機関や資格制度があります。

日本には、タイ古式専用の国家資格はありません。ただし、あん摩・マッサージ・指圧に当たる施術を業として行うには、あん摩マッサージ指圧師の免許が必要です。「タイ古式」「リラクゼーション」という名称だけで、免許が不要になるわけではありません。施術内容と担当者の資格・経歴を確かめてください。資格の違いは「鍼灸・整体・マッサージは何が違う?」で整理しています。

効果は、分かっているの?

タイ古式マッサージの効果を調べた研究はありますが、数が少なく、質にもばらつきがあります。疲れがほぐれた、体が伸びて気持ちよかった、という体験として楽しむのが、ちょうどよい距離です。症状の改善を目的にするなら、まず医療機関に相談してください。

強さは、どう伝えればいい?

タイ古式マッサージは、圧が強めで、体を大きく動かす施術です。受ける側が伝えないと、施術者は強さの加減が分かりません。

  • 最初に希望を伝える:「弱めでお願いします」「初めてなので様子を見ながら」
  • 施術中にその場で言う:「痛いです」「そこは少し弱く」。我慢は禁物です
  • やめてほしい動きを伝える:首をひねる、腰を強く反らすなど、不安な動きは最初に断ってよい
  • 施術後に伝える:次回につなげるため、強すぎた・弱すぎたを伝える

国民生活センターには、手技による施術を受けたあとに、骨折や神経の損傷などの健康被害が出たという相談が寄せられています。痛みを我慢して受け続けないでください。

施術者の経歴は、どう確かめる?

確かめること聞き方の例
学んだ場所「どちらで学ばれましたか」。タイの学校か、日本のスクールか
学んだ期間・経験年数「どのくらい施術をされていますか」
できないことの説明持病や妊娠中など、受けられない条件を案内しているか
施術の流れどの部位を、どのくらいの時間、どんな動きで行うか

答え方が丁寧か、分からないことを分からないと言えるか。そこに店の姿勢が表れます。

受ける前に伝えたいのは、どんなこと?

  • 首、腰、膝などに痛みや病気がある
  • 骨の病気(骨粗しょう症など)、手術の経験
  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある
  • 血液をさらさらにする薬を飲んでいる
  • 皮膚の病気、けが

伝え方は「初回カウンセリングで伝えたい五つのこと」で紹介しています。

タイ古式マッサージの店を探すには?

東洋びよりの「お店・サービスを探す」では、サロン・鍼灸の「世界の手技」から、アジア各地の伝統に由来する施術を行う店を探せます。

よくある質問

Q. 体が硬くても受けられますか?

A. 受けられます。無理に伸ばさず、その人の範囲で行うのが本来の方法です。硬いことを最初に伝えてください。

Q. 施術のあと、体がだるいです。

A. 普段使わない筋肉を動かした日は、だるさが出ることがあります。強い痛み、しびれ、腫れがある場合は、医療機関を受診してください。

Q. 「本場仕込み」と書かれていれば安心ですか?

A. 表現だけでは分かりません。どこで、どのくらい学んだかを、直接聞いてみてください。

東洋びよりからのお知らせ

本記事は、日々の美容と健康について考えるための一般情報です。診断や治療を目的とするものではありません。強い症状、急な変化、長引く不調がある場合は、医師・薬剤師など適切な専門家へご相談ください。治療中の方は、医療者の指示を優先してください。

本記事は広告・PRを含まない編集記事です。タイ古式マッサージは監修者の専門領域(鍼灸・中医学)の外にあるため、公的機関の公開情報に基づき編集部が作成し、専門家の監修名は付していません。

参考情報

参考情報は2026年10月5日に確認しました。