読みたいところから
美容の情報を、知識だけで終わらせず、毎日で選べるものに。東洋びより編集長・濱田文恵は、美容の仕事と鍼灸・中医学の学びをつなぎ、そんな読みものを目指しています。ここでは、これまでの歩みと、読者に届けたいことを紹介します。
美容の情報発信と教育、ブランド支援に携わりながら、鍼灸と中医学を学んできました。二つの領域を横断して見えてきたのは、専門家の知識が、生活者に届く言葉へ十分に翻訳されていないという課題でした。
※本記事は、東洋びより編集部が濱田文恵さんに取材し、運営会社の代表とメディアの方針を紹介する記事です。
まず知っておきたいこと
- 美容の仕事と鍼灸・中医学の学びを、暮らしで選べる言葉につなぐ
- お茶や食、美容、旅など、東洋の知恵を楽しむ入口を広くつくる
- 運営者の資格や、編集・広告との関係も明示する
濱田文恵のプロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名前 | 濱田文恵(はまだ ふみえ) |
| 現在の役職 | 日本鍼灸キャスティング株式会社(Acu Cast)代表取締役/東洋びより編集長/ENBICHOJU鍼灸院(東京都江東区)院長 |
| 国家資格 | はり師、きゅう師 |
| その他の資格 | 登録販売者/国際中医師、国際中医薬膳師、毛髪診断士(この3つは民間資格) |
| 経歴 | ウェブデザイナー、広告会社勤務を経て2015年に独立。美容ライター・美容家として活動し、商品監修にも携わる。2025年にはり師・きゅう師の国家資格を取得。2026年に日本鍼灸キャスティング株式会社を設立 |
| 出身 | 中国・蘇州生まれ、四歳から日本で育つ |
| テーマ | 「東洋の知恵と、西洋の美容で。」 |
美容の伝え方を学んだ十年とは?
濱田さんは中国・蘇州に生まれ、四歳から日本で育ちました。ウェブデザイナー、広告会社での経験を経て、二〇一五年に独立。美容ライター、美容家として、教育、ブランド、PR、商品監修の仕事に十年以上携わっています。
製品の魅力を伝える現場では、正しい情報だけでなく、読む人が理解し、選べる言葉が必要です。成分や技術の説明を、暮らしの中で使える判断材料に置き換える。その編集の視点が、現在のAcu Castと東洋びよりの基礎になっています。
なぜ美容の仕事から、鍼灸師の国家資格まで進んだのか?
転機は、漢方薬局で研修を積んだことでした。そこで出会ったのが、体の一部分だけを見るのではなく、体質や生活習慣まで含めて、その人の全体を捉えるという考え方です。学ぶほどに面白く、同時に、もどかしさも募っていきました。目の前でつらいと話す人に対して、自分が差し出せるものが、知識と言葉だけだったからです。
もし自分が鍼を扱えたら、漢方や食養生の知識に加えて、実際に体に触れて向き合う選択肢も持てる。もっと多角的に、一人ひとりの健康を支えられるのではないか。それが鍼灸師を目指したきっかけでした。子育てをしながら養成課程に通い、二〇二五年に、はり師・きゅう師の国家資格を取得しています。
中医学は、上海中医薬大学附属日本校で学び、上海での研修も経験しました。国際中医師、国際中医薬膳師まで学んだのも、体と暮らしを「部分」ではなく「全体」で捉えたかったからだといいます。
「専門家の知識が届いていない」と感じたのは、どんな場面?
濱田さんが繰り返し目にしてきたのは、はっきりした原因の分からない不調を抱えた人たちの姿でした。
「なんとなくの不調に悩んで、いくつもの病院を回っても答えが見つからない。最後は『一生付き合っていくしかない』と諦めてしまう。そういう方を、本当にたくさん見てきました」
必要なのは、どれか一つの方法を勧めることではない、と濱田さんは考えています。医療機関での診断や治療が必要なときは、適切に受診する。そのうえで、自分の状態や暮らしに向き合うケアにはどんな選択肢があり、それぞれ誰が、どんな資格で担っているのかを知っている。「知らないから、選べない」を減らすことが、専門家と生活者のあいだに立つ自分の役割だと位置づけています。
資格を、肩書きで終わらせないとは?
濱田さんが持つ資格は、種類が異なります。はり師・きゅう師は、法律に基づく国家資格です。登録販売者は、一般用医薬品の販売に携わるための公的な資格です。国際中医師、国際中医薬膳師、毛髪診断士は民間の資格で、中医学、薬膳、毛髪について体系的に学んだことを示すものです。東洋びよりでは、読者が専門家を選ぶときと同じ基準で、運営者自身の資格も区別してお伝えします。
専門性は、難しい言葉を増やすためのものではありません。企業の企画、商品の監修、セミナー、記事の一つひとつで、誰に何をどう伝えるかを整えるために使います。「言ってよいこと」と「言ってはいけないこと」の線引きを知っていることも、専門性の一部です。
運営会社 Acu Castの事業について
Acu Castは何をする会社なのか?
日本鍼灸キャスティング株式会社(Acu Cast)は、二〇二六年に濱田さんが設立した、企業と鍼灸師をつなぐ専門キャスティングの会社です。
出発点にあったのは、「もったいない」という気持ちでした。鍼灸師の免許は、三年以上の養成課程で西洋医学の基礎と東洋医学の両方を学び、国家試験に合格して初めて得られます。それなのに、資格を取ったあとに専門性を活かす場を見つけられず、鍼灸師を離れていく人が少なくありません。一方で、鍼灸に触れたことのない人にとっては、鍼灸師が何を学び、どんな視点で体を見ているのかを知る機会がほとんどない。濱田さんは、この二つが別々の問題ではないことに気づきます。鍼灸師が施術室の外でも活躍すれば、その姿が鍼灸を知るきっかけになり、知る人が増えれば、必要とされる場所も増えていくからです。
Acu Castが鍼灸師をつなぐ領域は、次の六つです。
- 企業向けの福利厚生・出張鍼灸
- 商品の監修・共同開発
- 発表会・PRイベントへの登壇
- セミナー・ワークショップ
- メディア出演・記事監修
- ホテル・高齢者施設向けのウェルネス支援
鍼灸師は、業務委託のパートナーとして案件ごとに関わります。特徴は、国家資格という第一の軸に加えて、その人が歩んできた道という第二の軸に光を当てる「二軸性」の考え方です。栄養士であり鍼灸師、睡眠の専門家であり鍼灸師、女性の健康と美容に詳しい鍼灸師。濱田さん自身が美容と鍼灸の二つの軸を持つからこそ、掛け合わせから生まれる伝え方の幅を知っています。
そして、人をつないで終わりにはしません。企業の目的と届けたい相手を聞き取り、鍼灸師の知識を生活者に届く言葉へ翻訳し、企画・表現・実施方法まで一緒に整える。診断や治療、産業医や保健師の役割を代替しないことなど、「できないこと」を先に明示するのも、Acu Castの方針です。
東洋びよりで、これから実現したいことは?
東洋びよりは、Acu Castがプロデュースする、東洋美容と養生のライフスタイルメディアです。二〇二六年九月に始まりました。読んだ人にどうなっていてほしいかを尋ねると、濱田さんはこう答えます。
「何か体にいいことをしたいな、と思ったときに、今の自分は何をすればいいのかが分かる。選べる。そして行動に移せる。そうなっていてほしいです」
「養生は、体を治すためのものではありません。今は外にばかり目が向きがちな時代ですが、もう少し自分自身に目を向けて、養生が日常に息づくようになってほしいと思っています」
そのために、東洋びよりが大切にすることは三つあります。
① アジアの美容と養生を、横断して見わたせる場所にする
扱うのは、鍼灸や漢方だけではありません。薬膳、養生、インドやスリランカのアーユルヴェーダ、タイ古式、バリ島の伝統的なボディケアなど、アジア各地で受け継がれてきた美容と養生の知恵を、旅、施設、企業の取り組みまで含めて紹介していきます。読者が自分の暮らしに合うものを見つけられる、入口の広い場所を目指します。
② 専門家の知識が、生活者の言葉で届く場をつくる
確かな知識と技術を持ちながら、発信の機会が少ない専門家はたくさんいます。東洋びよりは、そうした専門家とともに記事をつくり、監修者や取材先の資格と立場を明記します。誰が、どんな根拠で語っているのかが分かることを、記事の基本にします。
③ 広告と編集を区別し、選ぶのは読者であることを守る
東洋びよりは、企業や施設からの掲載料もいただきながら運営するメディアです。だからこそ、編集記事とタイアップ記事を分け、掲載料をいただいた記事には冒頭でPRであることを明示します。国家資格者の肩書が、特定の商品の推薦に見えないように、監修の表記と商品の紹介も分けています。
東洋の知恵と西洋医学を対立させません。セルフケアで抱え込ませず、必要なときは医療や専門家へつなぐ。広告と編集を区別し、確かな専門家とともに伝える。その姿勢が、Acu Castのプロデュースするメディアとしての約束です。
三年後、東洋びよりはどんな場所になっていたい?
「東洋にまつわる美容、健康、場所、もの、こと。探したいときには、まずここを訪れる。そして見つかり、行動に移せる。悩みや希望に対して、たらい回しにならずにたどり着ける場所にしたいんです」
「一人でも多くの方の日常に養生があって、それが社会につながっていく。私も、あなたも、社会全体もウェルビーイングになっていればと思います」
よくある質問
- Q. 東洋びよりは、誰が運営していますか?
- A. 日本鍼灸キャスティング株式会社(Acu Cast)が運営しています。代表取締役の濱田文恵さんが編集長を務めています。
- Q. 濱田文恵さんは、どんな資格を持っていますか?
- A. 国家資格のはり師・きゅう師、登録販売者のほか、民間資格の国際中医師、国際中医薬膳師、毛髪診断士を持っています。
- Q. Acu Castは何をしている会社ですか?
- A. 企業と鍼灸師をつなぐ専門キャスティングの会社です。福利厚生・出張鍼灸、商品監修、イベント登壇、セミナー、メディア出演・記事監修、施設向けウェルネス支援の六つの領域で、企画と表現を整えるところまで支援します。
- Q. 東洋びよりは、鍼灸だけを扱うメディアですか?
- A. いいえ。東洋美容、漢方、養生、薬膳に加え、アーユルヴェーダやタイ古式など、アジア各地の伝統的な美容と養生を、旅や施設、企業の取り組みとあわせて扱います。
- Q. 広告記事と編集記事は、どう見分けられますか?
- A. 掲載料をいただいた記事には、タイトルのすぐ下に「PR」と提供元を表示します。表示のない記事は、編集部が独自に企画した編集記事です。
東洋びよりからのお知らせ
本記事は、東洋びより編集部が濱田文恵さんへの取材をもとに、運営会社の代表とメディアの方針を紹介する目的で作成したものです。特定の施術や施設の利用を勧めるものではありません。
東洋びよりの記事は、日々の美容と健康について考えるための一般情報です。診断や治療を目的とするものではありません。強い症状、急な変化、長引く不調がある場合は、医師・薬剤師など適切な専門家へご相談ください。治療中の方は、医療者の指示を優先してください。
参考情報
- 日本鍼灸キャスティング株式会社(Acu Cast)公式サイト
- 濱田文恵 note「『あんなに勉強したのに、鍼灸師をやめていく』。その“もったいない”から、会社をつくりました」
- 厚生労働省「はり師国家試験の施行」
- 上海中医薬大学附属日本校
- 厚生労働省eJIM(「統合医療」情報発信サイト)「『統合医療』とは?」
参考情報は2026年9月20日に確認しました。



