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白露(はくろ)とは、二十四節気の一つで、草木に朝露が宿り始める頃を表す言葉です。毎年9月7日ごろから、秋分の前日までの約二週間を指します。暑さが残る日でも、朝晩には秋の気配が混じります。
季節の変わり目に感じる小さな乾きは、化粧品を増やす合図だけではありません。水分のとり方、食卓の温度、眠る前の時間を一緒に見直すと、今の自分に必要な手当てが見えやすくなります。
まず知っておきたいこと
- 今日は肌や寝具など、気になることをひとつ見直す
- 温かな汁物や羽織りものは、その日の気候と好みで選ぶ
- 乾燥やかゆみが続く場合は、セルフケアだけで抱え込まない
白露とは、いつのこと?
二十四節気は、太陽の動きをもとに一年を二十四に分けた、季節の目安です。日付は年によって一日ほど前後します。国立天文台の発表による、2026年の秋の節気は次のとおりです。
| 節気 | 2026年の日付 | どんな頃 |
|---|---|---|
| 立秋(りっしゅう) | 8月7日 | 暦の上で秋が始まる |
| 処暑(しょしょ) | 8月23日 | 暑さが和らぎ始める |
| 白露(はくろ) | 9月7日 | 草木に朝露が宿り始める |
| 秋分(しゅうぶん) | 9月23日 | 昼と夜の長さがほぼ同じになる |
| 寒露(かんろ) | 10月8日 | 露が冷たく感じられる |
| 霜降(そうこう) | 10月23日 | 霜が降り始める |
白露は、夏の湿気が抜けて、空気が乾き始める入り口です。本格的に乾燥する前のこの時期に、暮らしを少し整えておく。それが「支度」という言葉に込めた意味です。
なぜ秋は、乾きを感じやすいの?
中医学の食養生では、秋は「燥(そう)」の季節、つまり乾燥の季節とされ、うるおいを大切にする時期と考えられてきました。梨や白きくらげなど、白い食材が秋の薬膳によく登場するのは、この伝統的な考え方によるものです。
暮らしの側にも、理由があります。
- 気温が下がるとともに、空気中の湿度も下がってくる
- 夏の習慣のまま、冷たい飲みものや冷房を続けている
- 涼しくなるとのどの渇きを感じにくくなり、飲む量が自然に減る
- 肌寒さから、お風呂の湯を熱くし始める
- 夏の紫外線や冷房の影響が、肌に残っている
肌の乾燥が気になるときは、スキンケアと過ごす環境の両方に目を向けてみましょう。
今朝、気になったことをひとつ
洗顔後のつっぱり、のどの乾き、寝具の暑さ。全部を記録する必要はありません。いつもとの違いがあれば、ひとつだけ気に留めてみます。
肌なら洗い方や保湿、室内なら空調や湿度など、気になる場面に合わせて考えましょう。記録したい日は一行だけ。症状が続く場合は、観察を続けるより医療機関への相談を優先してください。
台所では、何を変えればいい?
答えは、食卓に温度をひとつ足すことです。
梨、白きくらげ、れんこん、百合根、山芋、白ごま、豆腐などは、秋の薬膳でよく使われる食材です。ただし、特定の食材だけで体調を整えようとせず、主食・主菜・副菜を基本にします。山芋やごまにアレルギーのある方は注意してください。
無理なく続けられる「一つ足す」の例です。
- 朝:具のある味噌汁やスープを一杯。果物は冷蔵庫から出して、常温に戻してから
- 昼:冷たい麺やサラダの日は、温かいお茶か汁物を添える
- 夜:れんこんや豆腐を使った汁物、蒸し物など、水分を含んだ温かい料理を一品
食材の扱い方も、難しくありません。
- 白きくらげ:乾燥品を水で戻し、固い石づきを除いて、スープやデザートに。ゆっくり煮ると、とろりとします
- れんこん:すりおろして汁物に加えると、やさしいとろみがつきます
- 梨:涼しくなってきたら、火を通して温かく。作り方は「梨となつめを、湯気の立つ小さな一皿に」で紹介しています
白湯も万能な飲み物ではありません。沸かした湯を少し冷まし、無理なく飲める温度で、のどの渇きに合わせて。水分制限を受けている方や治療中の方は、主治医の指示を優先してください。
夜は、何を整えればいい?
乾燥が気になる夜は、潤す前に、静かにすることから始めます。
- お風呂は熱すぎないように:熱い湯と長湯は、肌の乾燥につながることがあります。心地よく入れる温度と長さにします
- 入浴後は、早めに保湿:肌がしっとりしているうちに。新しい化粧品を足す前に、今あるものを丁寧に使います
- 室内の湿度を確かめる:湿度計を一つ置くと、感覚ではなく数字で分かります。加湿器を使う場合は、水を毎日入れ替え、説明書どおりに手入れをします
- 寝具を見直す:夏の寝具のままで明け方に冷えていないか、逆に暑すぎて汗をかいていないか
- 画面を見る時間を少し短く:眠る前の十分だけでも、画面を閉じて静かに過ごします。詳しい夜支度は「眠る前に、ひとつだけ」で紹介しています
- 寝る前の一杯:カフェインを含まない温かい飲みものを少しだけ。選び方は「香りと気分で選ぶ、お茶の時間」をご覧ください
スキンケアと休息を別々に考えないことが、東洋びよりが提案する秋の支度です。
白露の支度は、気になるところから
朝晩の空気が変わったら、薄手の羽織りを用意する。温かいものが恋しければ、朝食に汁物を。肌が乾くなら、洗い方と保湿を見直す。どれかひとつ、今の暮らしに合うものを選べば十分です。
暦は季節に目を向けるきっかけです。まだ暑い日には涼しく過ごし、飲みものや寝具もその日の気候に合わせて調整してください。
秋分以降の光と時間の変化については、連載の次の記事「秋分から、暮らしをひとつ整える」で紹介しています。
どんなときは、医療機関に相談すべき?
痛み、息苦しさ、強い倦怠感、長く続く乾燥や皮膚症状がある場合は、早めに医療機関へ。かゆみで眠れない、赤みやひび割れがある、口や目の強い乾きが続くといったときも、セルフケアで抱え込まずに相談してください。
季節の養生は診断や治療の代わりではなく、日々の変化に気づく習慣です。朝の記録は、受診するときに症状を説明する助けにもなります。
よくある質問
Q. 白露は、毎年同じ日ですか?
年によって一日ほど前後します。2026年は9月7日です。二十四節気の日付は、国立天文台が毎年発表しています。
Q. まだ暑い日もあるのに、乾燥の支度は早すぎませんか?
早すぎません。本格的に乾燥してから対策を増やすより、空気が変わり始める時期に暮らしを少し整えるほうが、無理がありません。暑い日は、冷たいものを我慢する必要はありません。
Q. 白湯は、一日にどのくらい飲めばいいですか?
一律の量を決める必要はありません。起きたときと寝る前の一杯から始め、あとはのどの渇きや活動量に合わせて、水やお茶と組み合わせてください。水分制限のある方は、主治医の指示を優先してください。
Q. 白きくらげは、どこで買えますか?
中華食材店、スーパーの乾物売り場、通販などで、乾燥品が手に入ります。水で戻すと大きくふくらむため、少量から使ってみてください。
Q. 保湿しても乾燥が良くならないときは、どうすればいいですか?
まず、お風呂の湯の温度、洗いすぎ、室内の湿度、睡眠を見直してみてください。それでも続く場合や、かゆみ・赤みを伴う場合は、皮膚科に相談してください。
東洋びよりからのお知らせ
本記事は、日々の美容と健康について考えるための一般情報です。診断や治療を目的とするものではありません。強い症状、急な変化、長引く不調がある場合は、医師・薬剤師など適切な専門家へご相談ください。治療中の方は、医療者の指示を優先してください。
本記事は広告・PRを含まない編集記事です。季節や食材に関する記述は、中医学の食養生における伝統的な考え方を紹介するもので、特定の食品の効果や効能を示すものではありません。
参考情報
参考情報は2026年9月21日に確認しました。
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監修者プロフィール
濱田文恵(はまだ ふみえ)
鍼灸師(はり師・きゅう師)/美容家/国際中医師/国際中医薬膳師/毛髪診断士/登録販売者
日本鍼灸キャスティング株式会社(Acu Cast)代表取締役。ENBICHOJU鍼灸院(東京都江東区)院長。2015年より美容ライターとして活動。美容業界での経験と東洋医学の資格の両方を軸に、「東洋の知恵と、西洋の美容で。」をテーマに発信している。



