読みたいところから
  1. 秋分から寒露までの二週間、何を選ぶ?
  2. 秋分とは、いつのこと?
  3. 2026年の暦
  4. 秋の彼岸と、おはぎ
  5. 日が短くなると、暮らしの何が変わる?
  6. 秋の食卓は「治すため」より、味わうために
  7. 今日の小さな選択
  8. よくある質問

いつもの帰り道が、少し暗くなった。朝には暑く感じた服が、夕方には心もとない。秋分のころは、そんな日々の場面から季節の変化に気づきます。上着を一枚用意するなど、今の自分に合う支度をひとつ選んでみませんか。

乾きへの備えは、白露の記事「白露の朝に始める、乾きと上手につき合う支度」で紹介しました。この記事では、秋分ならではの「光と時間」の変化に絞って考えます。

この記事の要点

  • 秋分は毎年9月23日ごろ。ここから日がさらに短くなっていく
  • 日照と気温の変化をきっかけに、朝の光、帰宅時間、就寝時刻を確かめる
  • 朝晩と日中の寒暖差が大きくなる。上着を一枚、選べるようにしておく
  • 秋の食材を楽しむことと、特定の食材で不調を治すことは分けて考える
  • 今日できることは、帰る時間の気温を確かめて上着を一枚用意すること

秋分から寒露までの二週間、何を選ぶ?

次の節気、寒露は例年10月8日ごろです。それまでの約二週間で、できそうなものをひとつ選んでください。全部やる必要はありません。

朝:光を感じる時間をつくる

起きてから、外の明るさを感じる時間をつくります。外へ出る必要はありません。天候や体調に合わせ、安全な場所で窓辺に立つことでも、朝が来たことに気づけます。カーテンを開ける時刻を、目覚ましと一緒に決めておくのも一つの方法です。

夕方:寒暖差に備える

昼に暑くても夕方に肌寒い日はあります。この時期は、朝晩と日中の気温の差が大きくなります。天気予報で最高気温だけでなく最低気温も見て、薄手の上着を鞄に入れるなど、暑さ寒さを我慢せずに選べるようにしておきましょう。日の入りが早まるので、自転車や徒歩で帰る方は、明るいうちに帰る日を週に一日でもつくると、安全にもつながります。

夜:就寝時刻を大きくずらさない

夜が長くなると、つい寝るのが遅くなります。いつもの就寝時刻を大きくずらさないことから始めます。眠る前の過ごし方は「眠る前に、ひとつだけ」で紹介しています。

秋分とは、いつのこと?

秋分は二十四節気のひとつで、毎年9月23日ごろにあたります。昼と夜の長さが近づく節目ですが、実際には昼が少し長くなります。日付は年によって異なるため、その年の暦を確認してください。

暦は気候や体調を決めるものではありません。その日の天気と自分の過ごしやすさを、調整の手がかりにします。

2026年の暦

節目2026年の日付・日時(日本時間)
秋分9月23日 午前9時05分
秋の彼岸9月20日〜26日(中日は9月23日)
寒露10月8日

秋分・寒露の日時と彼岸入りの日付は、国立天文台の2026年暦要項に基づきます。翌年以降は、その年の暦要項をご確認ください。

秋の彼岸と、おはぎ

秋分の日を中日とする七日間が、秋の彼岸です。先祖をしのび、墓参りをし、おはぎを供える。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉のとおり、暮らしの中で季節の変わり目を確かめてきた日です。養生を特別なことにせず、こうした年中行事の側に置いてみる。それもひとつの入口です。

日が短くなると、暮らしの何が変わる?

秋分を過ぎると、日の入りが早まり、朝の明るさも遅くなります。変わるのは、主に三つです。

  • 朝:同じ時刻に起きても、外がまだ薄暗い日が増える
  • 夕方:帰宅の途中で日が暮れ、気温が急に下がる
  • 夜:夜が長くなり、就寝が遅くなりやすい

中医学の養生では、秋は夜の長さに合わせて早めに休み、朝は早めに起きることが勧められてきました。季節の光に暮らしのリズムを寄せていく、という伝統的な考え方です。現代の睡眠の指針も、朝の光を浴びることと、就寝・起床の時刻を安定させることを勧めています。方向は同じです。

秋の食卓は「治すため」より、味わうために

梨やきのこなど、季節の食材が店頭に並びます。梨を切って食後に楽しむ、温かい汁物にきのこを足す。まずは味や香り、食べやすさで選んでみてください。食物アレルギーや食事制限がある方は、ご自身の条件を優先します。

中医学では秋を「燥(そう)」と結びつけ、季節の変化を意識して過ごす考え方があります。これは伝統的な捉え方で、特定の食材が乾燥や病気を治すという意味ではありません。秋の食材の選び方や、梨を煮て温かくいただく方法は、「梨となつめを、湯気の立つ小さな一皿に」で紹介しています。肌や喉などに気になる症状が続く場合は、食事だけで抱えず医療機関に相談しましょう。

今日の小さな選択

帰宅する時間の気温を確かめ、上着を一枚用意する。それだけでも、暦を暮らしにつなぐ一歩です。自分に合っていたら続け、合わなければまた選び直して構いません。

よくある質問

Q. 秋分を過ぎたら、すぐに冬支度が必要ですか?

A. 必要ありません。気温には地域差と日ごとの差があります。天気予報と自分の体感を見て、衣服や寝具を少しずつ調整してください。

Q. 秋分の日は、毎年同じ日ですか?

A. 年によって9月22日か23日になります。国立天文台が前年の2月に発表し、その日が祝日になります。その年の正確な日付は、国立天文台の暦要項をご確認ください。

Q. 梨を食べると喉の不調はよくなりますか?

A. 食品の効能を治療のように約束することはできません。旬の果物として楽しみ、痛みや症状が続く場合は医療機関へ相談してください。

Q. 日が短くなると気分が沈みます。養生でどうにかなりますか?

A. 朝の光を感じる、就寝時刻を安定させる、といった暮らしの工夫は、誰にでも勧められるものです。ただし、落ち込みが二週間以上続く、日常に支障があるときは、養生だけで抱えず、医療機関や相談窓口を利用してください。

東洋びよりからのお知らせ

本記事は、日々の美容と健康について考えるための一般情報です。診断や治療を目的とするものではありません。強い症状、急な変化、長引く不調がある場合は、医師・薬剤師など適切な専門家へご相談ください。治療中の方は、医療者の指示を優先してください。

本記事は広告・PRを含まない編集記事です。季節や食材に関する記述は、中医学の養生における伝統的な考え方を紹介するもので、特定の食品の効果や効能を示すものではありません。

参考情報

公開情報は2026年9月25日に確認しました。

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監修者プロフィール

濱田文恵(はまだ ふみえ)

鍼灸師(はり師・きゅう師)/美容家/国際中医師/国際中医薬膳師/毛髪診断士

日本鍼灸キャスティング株式会社(Acu Cast)代表取締役。ENBICHOJU鍼灸院(東京都江東区)院長。美容分野の経験と東洋医学の資格を軸に、暮らしに役立つ言葉で東洋の知恵を伝えています。