読みたいところから
  1. お灸とは、どんなもの?
  2. 「お灸」と「温灸」は、どう違う?
  3. お灸の施術は、誰が行える?
  4. 鍼灸院でお灸を受けるときは、何を確かめる?
  5. 家で市販のお灸を使うときの注意は?
  6. やけどをしてしまったら?
  7. お灸を受けられる鍼灸院を探すには?
  8. よくある質問

お灸に興味があるなら、鍼灸院で受けたいのか、家で使う前に知りたいのかから選んでみましょう。道具の違いと、熱さややけどについての確認事項を、それぞれの場面に分けて紹介します。

この記事の要点

  • お灸は、もぐさを燃やして体の一部を温める、東洋医学の伝統的な方法
  • 「温灸」は、肌から少し離したり、台や器具を挟んだりして、間接的に温める方法を指して使われることが多い
  • 仕事としてお灸の施術を行えるのは、きゅう師の国家資格を持つ人と医師
  • 家で市販のお灸を使うときは、熱いと感じたらすぐ外す。入浴前後・食後・飲酒後は避ける
  • やけどをしたら流水で冷やし、水ぶくれはつぶさずに皮膚科などを受診する

お灸とは、どんなもの?

お灸は、よもぎの葉からつくる「もぐさ」を燃やし、その熱で体の一部を温める、東洋医学の伝統的な方法です。鍼と並んで、中国から日本に伝わり、受け継がれてきました。

お灸の効果については研究が行われていますが、研究の数が少なかったり、質にばらつきがあったりして、はっきりした結論は出ていません。何を期待できて、何は約束できないのかを、施術者に確かめて受けるのがおすすめです。

「お灸」と「温灸」は、どう違う?

言葉の使い方に厳密な決まりはありませんが、一般的には次のように分けて使われます。

種類方法跡の残りやすさ
直接灸米粒ほどのもぐさを、肌の上で直接燃やす跡が残ることがある
台座灸小さな台の上にもぐさをのせ、台ごと肌に置く跡が残りにくいが、熱くなりすぎるとやけどになる
棒灸棒状のもぐさに火をつけ、肌から離してかざす肌に触れないため、跡は残りにくい
温灸器器具の中でもぐさなどを燃やし、器具ごと当てる器具の種類による

台座灸、棒灸、温灸器のように、肌との間に台や距離、器具を挟んで温める方法を、まとめて「温灸」と呼ぶことが多いです。

お灸の施術は、誰が行える?

お灸の施術を仕事として行えるのは、きゅう師の国家資格を持つ人と医師です。鍼を行う「はり師」とは別の免許で、両方を持つ人が一般に「鍼灸師」と呼ばれます。

サロンなどで「温活」「よもぎ温灸」といったメニューを見かけることもあります。器具の種類や方法によって扱いが異なるため、誰が、どの資格で、何を使って行うのかを確かめてから受けてください。

鍼灸院でお灸を受けるときは、何を確かめる?

  • どの種類のお灸を、体のどこに、いくつ行うのか
  • 跡が残る方法かどうか
  • 熱さの調整はできるか。熱いときはどう伝えればよいか
  • 皮膚の病気、糖尿病などで熱さを感じにくい場合の配慮
  • 煙やにおいが苦手な場合の対応(煙の少ないもぐさを使う院もある)

鍼灸院での施術の流れは「鍼灸院はどんなところ?初めての予約から施術後までの流れ」で紹介しています。

家で市販のお灸を使うときの注意は?

ドラッグストアなどで買える台座灸を、自分で試す人も増えています。使う前に、商品の説明書を必ず読んでください。そのうえで、次の点に気をつけます。

  • 熱いと感じたら、すぐ外す:我慢するほど効く、ということはありません。赤みやかゆみが出たときも外します
  • 避けたい時間:入浴の前後、食事の直後、お酒を飲んだあと、熱があるとき
  • 避けたい場所:顔、粘膜、傷や湿疹のあるところ
  • 同じ場所に続けない:一度使った場所に、続けていくつも重ねない
  • 熱さを感じにくい人は特に注意:糖尿病などで感覚が鈍くなっている人、高齢の人は、やけどに気づきにくいことがあります
  • 火の扱い:燃えている間はその場を離れない。換気をし、火の始末を確かめる

国民生活センターには、市販の台座灸を自宅で使い、皮膚科で深いやけどと診断された相談が寄せられています。台座の温度は商品によって違いがあり、同じ使い方でも熱さが異なることがあります。

やけどをしてしまったら?

すぐにきれいな流水で冷やします。水ぶくれができても、つぶさないでください。痛みが強い、水ぶくれが大きい、範囲が広い、という場合は、自己判断で軟膏を塗る前に、皮膚科などの医療機関を受診しましょう。

お灸を受けられる鍼灸院を探すには?

東洋びよりの「お店・サービスを探す」では、サロン・鍼灸のカテゴリーから、お灸・温灸を行う院を探せます。冷えとのつき合い方は「寒露から、冷えと上手につき合う支度」でも紹介しています。

よくある質問

Q. お灸は熱いですか?

A. じんわり温かいと感じる程度が目安です。熱いと感じたら、すぐに伝えるか、自分で外してください。

Q. お灸の跡は残りますか?

A. 肌の上で直接もぐさを燃やす方法では、跡が残ることがあります。跡を残したくない場合は、予約時にその旨を伝えてください。

Q. 妊娠中でもお灸をしていいですか?

A. 自己判断で始めず、主治医や施術者に相談してください。

Q. お灸の煙は体に悪くないですか?

A. もぐさを燃やすと煙が出ます。煙が苦手な方や、せきが出やすい方は、換気をしたり、煙の少ないもぐさを選んだりしてください。

東洋びよりからのお知らせ

本記事は、日々の美容と健康について考えるための一般情報です。診断や治療を目的とするものではありません。強い症状、急な変化、長引く不調がある場合は、医師・薬剤師など適切な専門家へご相談ください。治療中の方は、医療者の指示を優先してください。

本記事は広告・PRを含まない編集記事です。特定の商品を推奨するものではありません。監修者は鍼灸院を運営する鍼灸師ですが、本記事は特定の施設への来院を勧めるものではありません。

参考情報

参考情報は2026年10月1日に確認しました。

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監修者プロフィール

濱田文恵(はまだ ふみえ)

鍼灸師(はり師・きゅう師)/国際中医師/美容家/国際中医薬膳師/毛髪診断士/登録販売者 日本鍼灸キャスティング株式会社(Acu Cast)代表取締役。ENBICHOJU鍼灸院(東京都江東区)院長。2015年より美容ライターとして活動。美容業界での経験と東洋医学の資格の両方を軸に、「東洋の知恵と、西洋の美容で。」をテーマに発信している。