暦のうえで冬が始まる立冬。体の冬支度の前に、毎日過ごす部屋と寝床を、冬の形に整える考え方です。

この記事の要点

  • 立冬は二十四節気のひとつで、毎年11月7日ごろ。暦のうえで冬が始まる日
  • 乾燥しやすい室内では、湿度50〜60%を保つことが、厚生労働省の感染症対策の資料で勧められている
  • 寝具は、一度に冬仕様にせず、一枚ずつ足して調整する
  • 暖房器具は、使い始める前に点検する。石油やガスの器具は、換気を忘れない
  • 部屋と部屋の温度差を小さくすることも、冬の入浴の安全につながる

立冬とは、いつのこと?

立冬(りっとう)は二十四節気のひとつで、毎年11月7日ごろにあたります。立春・立夏・立秋と並ぶ季節の始まりの節目で、この日から立春の前日までが、暦のうえでの冬です。

節気2026年の日付
霜降10月23日
立冬11月7日
小雪11月22日

日付は国立天文台の暦要項によります。

寒露の記事では衣服・台所・お風呂、霜降の記事では朝の過ごし方を取り上げました。立冬の記事では、毎日過ごす「部屋と寝床」に絞ります。

中医学では、冬をどう過ごす?

中医学の養生では、冬は「蔵(ぞう)」の季節とされ、力をたくわえ、早く寝て遅く起きることが勧められてきました。寒さを避け、体を温かく保つことが基本です。これは伝統的な考え方で、効果を約束するものではありません。暮らしを冬に寄せていく、季節の合図として使います。

立冬から小雪までの二週間、何を見直す?

一、部屋の湿度

冬は空気が乾き、暖房を使うとさらに室内が乾燥します。厚生労働省の急性呼吸器感染症の資料は、乾燥しやすい室内では、加湿器などを使って湿度50〜60%を保つことも効果的としています。

  • 湿度計を一つ置いて、数字で確かめる
  • 加湿器は、説明書どおりに手入れする。水を替えずに使い続けない
  • 加湿器がなければ、洗濯物を部屋に干すのも一つの方法
  • 湿度が高すぎると、結露やカビの原因になる。窓まわりも確かめる

二、寝具

寝具は、一度に冬仕様にするより、一枚ずつ足して調整します。明け方の冷え込みで目が覚めるなら、掛けものを一枚。暑くて目が覚めるなら、一枚減らす。眠りやすい温度は人によって違います。

湯たんぽを使う場合は、布団を温めたら取り出して眠ってください。安全な使い方は「湯たんぽの低温やけどを防ぐ使い方」で紹介しています。

三、暖房器具

  • 使い始める前に、ほこりの掃除と、コードや本体の傷みを点検する
  • 石油ストーブやガス暖房は、こまめに換気する
  • 燃えやすいものを近くに置かない。寝るときは消す
  • リコール対象の製品でないか、確かめる

部屋の温度差を小さくするのは、なぜ?

暖かい部屋から、寒い脱衣所や浴室、トイレへ移ると、血圧が大きく変わります。消費者庁は、冬の入浴中の事故を防ぐために、脱衣所や浴室を暖めておくことを勧めています。部屋だけでなく、家の中の温度差を小さくすることも、冬支度の一つです。入浴の目安は「秋の入浴、湯の温度と時間の目安」で紹介しています。

冬の暮らしについて相談できる場所は?

東洋びよりの「お店・サービスを探す」では、季節の「冬」、気分・目的の「温まりたい」「眠り・休息を見直したい」から探せます。

Q. 立冬は毎年同じ日ですか?

A. 年によって一日前後することがあります。その年の日付は、国立天文台の暦要項で確かめられます。

Q. 加湿器は、つけっぱなしにしていいですか?

A. 製品の説明書に従ってください。湿度が上がりすぎると結露やカビの原因になるので、湿度計で確かめながら使いましょう。

Q. 寝室は、何度くらいがいいですか?

A. 快適な温度には個人差があります。寒くて目が覚める、暑くて汗をかく、という状態がないよう、寝具と暖房で調整してください。

東洋びよりからのお知らせ

本記事は、日々の美容と健康について考えるための一般情報です。診断や治療を目的とするものではありません。強い症状、急な変化、長引く不調がある場合は、医師・薬剤師など適切な専門家へご相談ください。

本記事は広告・PRを含まない編集記事です。季節に関する記述は、中医学の養生における伝統的な考え方を紹介するもので、特定の商品の効果を示すものではありません。湿度と入浴に関する記述は、公的機関の資料に基づく一般的な内容で、監修の範囲外です。

参考情報

参考情報は2026年10月29日に確認しました。

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監修者プロフィール

濱田文恵(はまだ ふみえ)

濱田文恵(はまだ ふみえ) 鍼灸師(はり師・きゅう師)/国際中医師/国際中医薬膳師/美容家/毛髪診断士/登録販売者 日本鍼灸キャスティング株式会社(Acu Cast)代表取締役。ENBICHOJU鍼灸院(東京都江東区)院長。2015年より美容ライターとして活動。美容業界での経験と東洋医学の資格の両方を軸に、「東洋の知恵と、西洋の美容で。」をテーマに発信している。