露が霜に変わるころ。朝の冷え込みがいちばん堪える時期に、起きてから家を出るまでの三十分を、少しだけ整えます。
この記事の要点
- 霜降は二十四節気のひとつで、毎年10月23日ごろ。朝晩の冷え込みが強まり、初霜の便りが届き始める
- 布団の中で手足を動かしてから起きる。急に冷たい床に立たない
- 起きたら、温かい一杯と、温かい朝食を。冷たい水や冷たいパンだけで出かけない
- 家を出る前に、最低気温を見て、首元を覆えるものを持つ
- 朝の冷えに、だるさやしびれが重なるときは、養生だけで抱えず受診する
霜降とは、いつのこと?
霜降(そうこう)は二十四節気のひとつで、毎年10月23日ごろにあたります。露が冷気で霜に変わるころ、という意味の名前です。この時期を過ぎると、次は立冬。暦のうえでは、秋の最後の節気です。
| 節気 | 2026年の日付 |
|---|---|
| 寒露 | 10月8日 |
| 霜降 | 10月23日 |
| 立冬 | 11月7日 |
日付は国立天文台の暦要項によります。
寒露の記事「寒露から、冷えと上手につき合う支度」では、衣服・台所・お風呂の三つから冷えを考えました。霜降の記事では、一日のうちで冷え込みがいちばん強い「朝」に絞ります。
この時期、朝に何が起きる?
日の出が遅くなり、起きる時刻にまだ外が薄暗い日が増えます。室温も下がり、布団から出る瞬間、床に足をつける瞬間が、一日でいちばん冷えを感じる場面になります。
中医学の養生では、秋から冬へ向かう時期は、朝の冷気で体を急に冷やさないことが勧められてきました。これは伝統的な捉え方で、体質を診断するものではありません。暦をきっかけに、朝の過ごし方を見直すための手がかりとして使います。
起きてから家を出るまでの、三つの支度
一、布団の中で、手足を動かしてから起きる
目が覚めたら、すぐに起き上がらず、布団の中で手を握ったり開いたり、足首を回したりして、体を少し動かしてから起きます。起きたらまず、靴下か、スリッパを。冷たい床に素足で立たないことが、朝の冷えをやわらげる最初の一歩です。
二、温かい一杯と、温かい朝食
起きて最初に口にするものを、温かいものにします。白湯でも、温かいお茶でも。朝食も、冷たいパンと冷たい牛乳だけで済ませず、味噌汁やスープを一杯添える。温かい汁物があるだけで、朝の体の感じ方は変わります。
朝食を抜くと、昼まで体が温まりにくく感じる人もいます。食べられる量でかまいません。
三、最低気温を見て、首元を覆うものを持つ
家を出る前に、天気予報で最高気温ではなく、朝の最低気温と、帰る時刻の気温を確かめます。ストールやマフラー、薄手の手袋など、首元や手首を覆えるものを一つ、鞄に入れておく。日中に暑くなったら外せばいいので、持たないより持って出るほうが、選べる幅が広がります。
冷えが気になるとき、受診を考える目安は?
朝の冷えに、次のような変化が重なるときは、衣服や食事の工夫だけで抱えず、内科などに相談してください。
- 冷えとともに、だるさ・むくみ・体重の変化が続いている
- 手足のしびれや痛み、指先の色の変化がある
- 動悸や息切れ、めまいがある
- これまでより急に寒さに弱くなった
「冷え」という言葉の捉え方は「【東洋のことば】「冷え」とは?」でも整理しています。
冷えを相談できる場所を探すには?
温かい朝食や一杯を楽しめる店、冷えについて相談できる鍼灸院や漢方の店は、「お店・サービスを探す」で探せます。気分・目的の「温まりたい」、過ごし方の「朝の時間」から絞り込んでみてください。
よくある質問
Q. 霜降は毎年同じ日ですか?
A. 年によって一日前後することがあります。その年の日付は、国立天文台の暦要項で確かめられます。
Q. 朝、どうしても起きられず、布団から出るのに時間がかかります。
A. 暗いうちは、体が目覚めにくいものです。目覚ましと同時にカーテンを開ける、起きたらすぐ暖かい部屋へ移る、といった工夫で、起きやすくなります。眠気が強く日中に支障が出る場合は、医療機関に相談してください。
Q. 寝るときに靴下を履いてもいいですか?
A. 締めつけの少ないものなら、選択肢の一つです。寝ている間に暑く感じるなら、足元に掛けものを一枚足すほうが調整しやすいです。
東洋びよりからのお知らせ
本記事は、日々の美容と健康について考えるための一般情報です。診断や治療を目的とするものではありません。強い症状、急な変化、長引く不調がある場合は、医師・薬剤師など適切な専門家へご相談ください。治療中の方は、医療者の指示を優先してください。
本記事は広告・PRを含まない編集記事です。季節や食に関する記述は、中医学の養生における伝統的な考え方を紹介するもので、特定の食品の効果や効能を示すものではありません。
参考情報
参考情報は2026年10月14日に確認しました。
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監修者プロフィール
濱田文恵(はまだ ふみえ)
鍼灸師(はり師・きゅう師)/国際中医師/国際中医薬膳師/美容家/毛髪診断士/登録販売者 日本鍼灸キャスティング株式会社(Acu Cast)代表取締役。ENBICHOJU鍼灸院(東京都江東区)院長。2015年より美容ライターとして活動。美容業界での経験と東洋医学の資格の両方を軸に、「東洋の知恵と、西洋の美容で。」をテーマに発信している。



