読みたいところから
  1. 台風の季節にできる、三つの小さな支度
  2. 台風が続くと、体には何が起こる?
  3. 「いつもの気象による頭痛」と決めつけないで
  4. よくある質問

雨や風が強まりそうな日は、買い置きと予定を少し見直して、無理なく過ごせる支度を。台風が近づいている場合は、気象情報や自治体の避難情報を確かめ、安全を最優先にしてください。

この記事では、研究で分かっていることと分かっていないことを整理し、台風の季節に暮らしを保つための小さな支度と、「天気のせい」で片づけてはいけない症状をお伝えします。まずは防災情報を確認し、普段の食事・水分・睡眠を保つ。強い症状やいつもと違う症状は、受診してください。

この記事の要点

  • 気圧の変化・降雨・湿度と頭痛の関連を報告する観察研究がある。ただし、ある日の頭痛の原因を気圧と断定はできない
  • 台風の数と体調不良の回数が、そのまま比例するわけではない
  • 外出や体験の予定より、気象情報と避難行動を優先する
  • 突然の激しい頭痛、手足の力が入らない、高熱と首の硬さは、天気のせいにせず早急に受診する
  • 今日できることは、水と食事を用意し、睡眠と症状を短く記録すること

台風の季節にできる、三つの小さな支度

一、先に防災情報を確認する

気象庁の台風情報と危険度分布、自治体の避難情報を確認します。暴風雨で移動が難しくなる前の判断が大切です。荒天時にお店へ出かけたり、セルフケアを続けたりする必要はありません。

内閣府は、飲料水と食料を最低三日分、できれば一週間分備えることを勧めています。普段飲んでいる薬とお薬手帳、モバイルバッテリーも、台風が近づく前に手元にまとめておきます。

二、生活のリズムを保つ

水分を取りやすい場所に置き、食事を抜かず、睡眠を確保する。家にいる時間が長くなる日は、起床と就寝の時刻を大きく崩さないようにします。厚生労働省の睡眠ガイドも、睡眠・覚醒のリズムを安定させることを勧めています。家での過ごし方は「眠る前に、ひとつだけ」も参考にしてください。

頭痛がある方は、数日だけ記録をつけてみてください。

記録すること例
痛みの出た時刻と続いた時間14時ごろから夕方まで
痛みの強さ(自分なりの三段階で)軽い・つらい・動けない
前の晩の睡眠5時間、途中で目が覚めた
食事を抜いたか昼食を抜いた
薬を飲んだか(何を、いつ)市販の鎮痛薬、15時
その日の天候雨、台風接近中

自分の傾向に気づく手がかりになり、受診するときにそのまま医師に見せられます。ただし、記録だけで病名は分かりません。処方薬は医療者の指示どおりに使い、頭痛薬を飲む日が月に十日程度に増えるようなら、医師や薬剤師に相談してください。薬の種類によって使用過多の目安は異なります。

三、心地よい選択をひとつ

温かい飲み物を味で選ぶ、静かな場所で休むなど、無理のない方法で過ごします。お茶や香りが頭痛を治すという意味ではありません。カフェインや香りが気になる方は、選ばなくて大丈夫です。飲み物の選び方は「香りと気分で選ぶ、お茶の時間」で紹介しています。

台風が続くと、体には何が起こる?

台風の接近や秋雨前線の影響で、雨や風、気温、湿度、気圧が短い間に変わる時期です。ただし、「台風が来たから必ず不調になる」わけではありません。台風から離れた場所でも大雨になることがあるため、居住地の予報を確認してください。

研究で分かっていること

日本で行われた、頭痛記録アプリのデータを用いた観察研究(アメリカ頭痛学会の学会誌Headache、2023年)では、気圧の低下や変化、湿度、降雨と、頭痛の発生との関連が報告されました。

研究で分かっていないこと

観察研究からは、ある日の頭痛の原因が気圧だと断定できません。多くの人の記録を集めると傾向は見えますが、一人ひとりの症状の出方は違い、睡眠不足、食事の抜け、ストレスなども重なりえます。「気圧のせい」と分かったつもりになることで、別の原因を見過ごすことが、いちばん避けたいことです。

東洋医学には、湿度の高い時季を「湿(しつ)」という言葉で捉える考え方があります。これは伝統的な説明で、頭痛の原因や体質を診断する方法としてここで使うものではありません。

「いつもの気象による頭痛」と決めつけないで

次のような頭痛は、天気のせいにせず、早急に医療機関へ相談してください。突然の激しい頭痛や、急に言葉が出ない・片側の手足が動かないときは、119番もためらわずに。

  • 突然始まった、これまでに経験したことのない非常に強い頭痛
  • 話しにくさ、片側の手足の力が入らない、ものが二重に見えるなど、神経の症状を伴う頭痛
  • 高熱や首の硬さを伴う頭痛
  • 頭を強く打ったあとの頭痛
  • 日を追って悪化していく頭痛

繰り返す頭痛や、日常生活に支障のある症状も、医師に相談する目安です。新しい症状を「気圧のせい」で済ませないことが大切です。

よくある質問

Q. 気圧の変化を予測していれば、頭痛を防げますか?

A. 予報や記録は準備の手がかりになりますが、予防を保証するものではありません。症状が繰り返す場合は医師に相談してください。

Q. 「気象病」という病名はありますか?

A. 天候と体調の関連を指す言葉として広く使われていますが、ここで診断名として扱うものではありません。頭痛が続く場合は、頭痛の種類を医師に診てもらうことが先です。

Q. 温かいお茶やハーブティーで頭痛は治りますか?

A. 飲み物に治療効果を期待する記事ではありません。飲めるものを、味やカフェインなどの条件から選んでください。

Q. 台風の日に、鍼灸やマッサージを受けてもいいですか?

A. 荒天の日に外出してまで受ける必要はありません。予約の変更を遠慮せず、安全を優先してください。

東洋びよりからのお知らせ

本記事は、日々の美容と健康について考えるための一般情報です。診断や治療を目的とするものではありません。強い症状、急な変化、長引く不調がある場合は、医師・薬剤師など適切な専門家へご相談ください。治療中の方は、医療者の指示を優先してください。

この記事は一般的な情報と編集部の提案です。医学的な記述に個人の専門家の監修名は付していません。台風の最新進路は気象庁、避難については自治体の最新情報を確認してください。本記事は広告・PRを含まず、特定の商品や施設を推奨するものではありません。

参考情報

公開情報は2026年9月25日に確認しました。