お寺で受け継がれてきた精進料理。肉や魚を使わないことの意味と、家で取り入れるなら、という一汁一菜の考え方をまとめます。
この記事の要点
- 精進料理は、仏教の教えに基づき、肉や魚を使わずに作る料理
- 寺院によっては、ねぎやにんにくなど香りの強い野菜も使わない
- 素材を無駄にせず、手間をかけて味を引き出すことが大切にされてきた
- 家で試すなら、ごはん、汁物、季節の野菜のおかずを一つ。一汁一菜から
- 栄養が偏らないよう、豆腐や豆類、ごまなどを組み合わせる
精進料理とは、どんなもの?
精進料理は、仏教の教えに基づいて、肉や魚を使わずに作る料理です。生きものの命を奪わない、という戒めを背景に、寺院の修行の食事として受け継がれてきました。日本では、禅宗の寺院を中心に発展したとされています。
寺院によっては、ねぎ、にんにく、にら、らっきょうなど、香りの強い野菜も使わないことがあります。だしも、かつおぶしではなく、昆布や干ししいたけでとります。
精進料理で、大切にされてきたことは?
| 考え方 | 中身 |
|---|---|
| 命をいただく | 肉や魚を使わない。食材への感謝を持つ |
| 無駄にしない | 野菜の皮や茎まで使い切る |
| 手間をかける | 素材の味を引き出すために、下ごしらえを丁寧に |
| 季節を味わう | 旬の野菜や山菜を使う |
禅宗では、食事をつくることも、食べることも、修行の一つと考えられてきました。
家で試すなら、どうする?
家で精進料理を本格的に作るのは、手間がかかります。まずは、肉や魚を使わない一汁一菜から始めてみましょう。
- ごはん:白ごはん、または雑穀を混ぜたもの
- 汁物:昆布と干ししいたけのだしで、季節の野菜と豆腐の味噌汁
- おかず一品:根菜の煮もの、青菜のごま和え、焼きなすなど
週に一度、夕食をこの形にしてみるだけでも、いつもと違う食卓になります。きのこを使った汁物は「秋の食卓に、きのこを一品」でも紹介しています。
栄養で、気をつけることは?
肉や魚を使わない食事を続けるなら、たんぱく質が不足しないよう、豆腐や納豆、厚揚げ、豆類、ごまなどを組み合わせます。精進料理を毎日の食事にする場合は、食事全体のバランスを見直し、必要に応じて管理栄養士などに相談してください。食事制限がある方は、主治医の指示を優先してください。
お寺で精進料理を味わうには?
精進料理を提供する寺院や、宿坊、精進料理の専門店があります。予約が必要なことが多く、作法や服装の決まりがある場合もあります。事前に確かめてから訪ねてください。写経など、お寺での体験は「写経・写仏体験とは?」で紹介しています。
東洋びよりの「お店・サービスを探す」では、寺社・文化体験や、食・お茶のカテゴリーから探せます。
よくある質問
Q. 精進料理は、ヴィーガン料理と同じですか?
A. 動物性の食材を使わない点は似ていますが、精進料理は仏教の教えに基づき、寺院によっては香りの強い野菜も使いません。ヴィーガンは、卵や乳製品、はちみつなども避ける考え方です。背景も決まりも異なります。
Q. 精進料理は、体にいいのですか?
A. 野菜や豆類を多く使う食事ですが、精進料理だから体によい、と一括りにはできません。食事全体のバランスで考えてください。
Q. 「精進落とし」とは何ですか?
A. 法事などで精進の期間を終えたあとにとる食事のことです。地域や家によって、意味合いや習慣が異なります。
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本記事は、日々の暮らしについて考えるための一般情報です。診断や治療を目的とするものではありません。強い症状、急な変化、長引く不調がある場合は、医師・薬剤師など適切な専門家へご相談ください。
本記事は広告・PRを含まない編集記事です。特定の宗派や寺院への入信・参拝を勧めるものではありません。宗教・文化を扱う記事のため、専門家の監修名は付していません。



